美里町の文化財

猪俣の百八燈(いのまたのひゃくはっとう)

[猪俣の百八燈]

国指定・重要、無形民俗文化財


毎年お盆の8月15日に、美里町大字猪俣地区の堂前山の尾根に築かれた百八基の塚に火をともす盛大な行事で、武蔵七党のひとつ猪俣党の棟梁猪俣小平六範綱及びその一族の霊を慰めるとも伝えられています。

この行事は、各地で行われる盆の百八燈行事の中でも108の塚を築 いたその上で火を焚くという点で異色であり、霊を慰めるという趣意と相まって塚信仰の様相をよく示しています。

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関の獅子舞(せきのししまい)

[関の獅子舞]

町指定有形文化財


関の児玉神社の秋季大祭に、社前に奉納される獅子舞(ささら)は、江戸時代中期の享保年間、今からおよそ270年前に相模の国の人がこの地へきて、獅子舞の舞い方、笛、太鼓、謡曲の一切を教えたのが始まりと伝えられています。

現在は、地元・関の中学生が伝統を継承し、毎夜練習に励んだ成果を10月の大祭本番に披露しています。


広木の屋台囃子(ひろきのやたいばやし)

[広木の屋台囃子]

毎年7月の下旬の八坂祭の夜、きれいに飾り付けされた屋台のうえで、お囃子が演ぜられます。その由来は、早くから江戸との交流もあったため目黒獅子の流れをとり入れたとも伝えられ、大太鼓一つ、小太鼓三つ、鉦二つによって奏でられます。

屋台の舞台は、牡丹に唐獅子の彫刻で飾られ、その舞台のうえで五穀豊穣を祈願しながら囃します。


駒衣の伊勢音頭(こまぎぬのいせおんど)

[駒衣の伊勢音頭]

県指定無形民俗文化財


毎年7月下旬の八坂祭の夜、地元の稲荷神社で行われるこのお祭りは、長いお囃子ことばが特色で、手拍子、四つ竹に拍子をあわせて歌い踊ります。

秋の五穀が豊作であるように、また悪疫が流行しないように、踊りを奉納して祈願します。


さらし井(さらしい)

[さらし井]

県指定旧跡


美里町大字広木地内のねり木川の端にあるこの遺跡は、奈良時代、織布を洗いさらすために使用された井戸です。

万葉集第9巻には「三栗の那賀に向かえる曝井の絶えず通はむそこに妻もが」とうたわれているように、ここは当時の女性達の共同作業場であり、社交場でもあったわけです。

ここでさらされた布は、多く調庸布として朝廷に貢納されました。


万葉遺跡伝大伴部真足女(まんよういせきでんおおともべのまたりめ)

[万葉遺跡伝大伴部真足女]

県指定旧跡


堀形の田畑に囲まれた約90m四方の遺跡で、防人檜前舎人石前館跡と言われています。

万葉集第20巻には「まくら大刀腰にとりはきかなしきせろかまきこむ月のしらなく」と、妻である真足女が、防人の夫を想い詠んだ歌が載っており、現在文学博士武田祐吉先生の書による歌碑が建てられています。


水殿瓦窯跡(すいでんかわらかまあと)

[水殿瓦窯跡]

国指定史跡


この窯跡は、鎌倉時代のもので、現在4基の窯跡が確認されています。

ここより、出土した瓦は、文治5年(1189年)に源頼朝が奥州藤原氏の平泉の諸堂を模して建立したといわれる鎌倉二階堂永福寺跡出土の瓦と大変似ており永福寺修理の際に使用された瓦がここで生産されたと思われます。